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2009年の夏から、趣味で買い集めたお菓子の本についてのレビューを書いています。もっと書く事をエンジョイしたくなり、本棚から手放す本、追加する本がいくつか出てきました。ですので、ごくたまに書き込まれる本の内容についてのご質問に詳しく答えられない場合がございます。それでは、お時間ありましたら記事にお付き合い頂きつつ、ご一緒にお菓子本を楽しみましょう。

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Author:oyatsu082

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英国アフタヌーンティー&お菓子

本の版形は、通常のレシピ本に比べて少し小さく、この中に40種類のお菓子がコンパクトにまとまっていて、手にとって眺めやすく馴染みやすさがあります。あまり日本人寄りにアレンジされすぎていない本格派なイギリス菓子のレシピ本で、まず無難なのを1冊というなら向いていると思いました。この本の内容を押さえておけば、だいたい間に合います。

こちらの本は共著で、小関由美さんは主にティールームの紹介など、レシピは、神奈川県の湯河原でブリティッシュケーキハウスをご夫婦で経営なさっている、小澤祐子さんが担当しています。

レシピについて着目しますと、大原照子さんの『私の英国菓子』やジュリー・カレンさんの『ジュリー・カレンの英国伝統のホームメイドお菓子』に近い路線で、日本ではあまりメジャーではないお菓子も満遍なく取り上げられています。ただ、こちらお二方の本と違うのは、出来上がりの分量が少なめであり、かつ小ぶりでつまみやすく仕上げられていることです。今の(日本の)食卓の雰囲気には合っていると思います。上品なテーブルセッティングもなされていて、イギリスのティールームにいるかのような世界観もバッチリです。

この本の(私個人として)最大のポイントはお菓子に合うお茶の選び方です。
スパイシーなお菓子にはスパイシーなお茶、繊細なお菓子には繊細なお茶、ナッツ系のお菓子に意外と中国紅茶が合うなど、選び方のコツがわかりやすいです。お菓子レシピの一つ一つに簡潔に書かれてありますから、現実的にお客様や友人とティータイムをすることを考えると、迷いなく実践的に使える内容です。最初からこれが出来たら、一気に手馴れた人への仲間入りです。お茶選びが楽しくなりそうです。

面白かったのは、今、イギリスの紅茶は従来のブレンドティーではなく、お菓子との相性を楽しむ為のお茶の種類が、いちだんと多くなったという内容です。日本茶や中国茶などの影響もあるということで、ティーバッグからリーフへと回帰しているそうです。
本書でも、ダージリン、ニルギリ、キーマン、などなど、いろいろ紅茶が提案されていますが、この他にも、イギリスのコッツウォルズにある「ティサン」というティールームで売られている「コッツウォルズアフタヌーン」というブレンドティーが出てきます。大手の紅茶メーカーだけではなく、小さいお店も独自のブレンドがあるのですね。
コーヒーは、喫茶店の店主が独自のブレンドを試みたりしますが、紅茶については聞いたことがありませんでした。でもやっぱり当然ありますよね。

私がかつて読んできたイギリス菓子の本を思い出すと、お菓子に合う紅茶の提案は少なめか殆ど無いものが多かったです。セイロンやダージリンを淹れて飲み、たまにアールグレイが出てくるくらいだったような感じでした。ひょっとしてイギリス本国も、かなり大雑把だったんでしょうか?田舎で隠居やティールームならまだしも、都市部のビジネスマンが、優雅に紅茶を淹れ分けて飲んでる暇はなさそうです。ロンドンで、アフタヌーンティーがまた流行りだしたなどという話は、何年か前に聞いたことがありますが。

また、巻末の方で、イギリスでの砂糖の使い分け方に言及しています。
イギリス菓子は糖蜜を含め種類の多さが特徴だと思いました。本書では、日本で手に入る砂糖で作れるようにレシピが書かれています。日本人の味覚に合うようにイギリスには無い上白糖使用のレシピもあります。手に入るのなら、イギリスのカスターシュガーなどで作れれば良いのかも知れません。でも、フードプロセッサーでグラニュー糖を粉砕して細かい粒にして使うという手もあります。
今考えれば、山田詩子さんの『ティータイムのイギリス菓子』という本で、日本で手に入る砂糖をいろいろ使いわけてお菓子を作っていたのはその為だったのかなという気がします。


話を戻しまして、全体的に丁寧に作られた本だと思います。しかし、作り方じたいは文字情報のみの部分が多いので、多少お菓子を作ったことのある方でないと難しい部分があるかも知れません。特に、マジパンを使うケーキは、作るのがキツそうです。


ところで、世界文化社から砂古玉緒さんによるイギリス菓子の本が昨年の秋に出版されており、80種類のレシピと充実した内容で、レビューでの評判が良く、かなり気になります。こちらの本はビスケット、ショートブレッド、プディングなどが多めに紹介されているようでして、ケーキ類のレシピ数はそれほど大きく変わらないです。目次だけ見ると、自家製クロテッドクリームまで紹介されているてんこ盛りの本で、他の皆さんが数冊に分けて出しているような内容を1冊にしてしまった、決定版的な印象です。後に本を出すとき、ネタ切れは大丈夫なんだろうかと、余計なお世話で心配になってしまう位です。そのうちに読んでみたい本です。


以下、目次より引用です。



○1 伝統的なアフタヌーンティーメニュー
レモンメレンゲパイ バタフライケーキ ショートブレッド
リッチマンズショートブレッド
アフタヌーンティーサンドイッチ
(ローストビーフ スモークサーモン&サワークリーム)
キャロットケーキ チョコレートエクレア ベリーのトライフル
スコーン(プレーン&全粒粉&サルタナレーズン) スコーンの作り方

Column1 コッツウォルズのおすすめアフタヌーンティー
バーンズリーハウス


○2 アットホームなアフタヌーンティー
ヴィクトリアサンドイッチケーキ オートミールビスケット
チョコチップオートミールビスケット ミニコーニッシュパスティ
ティーブレッド ミニパブロヴァ バッテンバーグケーキ
アフタヌーンティーサンドイッチⅡ(キューカンバー&ミント)

Column2 コッツウォルズのおすすめアフタヌーンティー&クリームティー
クリームティールーム アビーティールーム ティサン マシュマロ


○3 ティータイムのお菓子
アプリコットクランブルスクエアーケーキ リッチチョコレートケーキ
レモンレイヤーケーキ ベイクウェルタルト バノフィパイ
トリークルタルト コーヒー&ウォールナッツケーキ カップケーキ
アップルパイ マディラケーキ クランペット バナナブレッド
ココナッツケーキ

Column3 ロンドンのおすすめアフタヌーンティー
ブラウンズホテル ハイティーオブハイゲイト


○4 特別な日のお菓子
クリスマスプディング プディングの作り方
フルーツケーキ ミニクリスマスケーキ(シュガーケーキ)
シムネルケーキ ホットクロスバンズ

Column4 英国陶器のふるさと 
ストーク・オン・トレント、エインズレイを訪ねて
私のおすすめイギリス紅茶、パートリッジ


ショートクラストペストリーの作り方
おいしい紅茶の淹れ方
この本で使う食材について 型について



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テーマ: 料理の本
ジャンル: 本・雑誌

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