FC2ブログ
プロフィール
2009年の夏から、趣味で買い集めたお菓子の本についてのレビューを書いています。もっと書く事をエンジョイしたくなり、本棚から手放す本、追加する本がいくつか出てきました。ですので、ごくたまに書き込まれる本の内容についてのご質問に詳しく答えられない場合がございます。それでは、お時間ありましたら記事にお付き合い頂きつつ、ご一緒にお菓子本を楽しみましょう。

oyatsu082

Author:oyatsu082

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
FC2カウンター
全記事一覧

全ての記事を表示する

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ホルトハウス房子のお菓子

著者のホルトハウス房子さんが営んでいる「ハウス・オブ・フレーバー」のお菓子は、質の良い材料を非常に厳選しているとのことですから、この本を読んでお菓子を作っても、お店の味を出せるかどうかはわかりません。ただし、作り方が特別難しいわけではありませんので、お菓子作りに慣れている人なら充分作れるお菓子ばかりです。パティシエさんの作るようなものとは方向性がかなり違うようです。
心をこめて手をかけた最高級の家庭菓子という感じです。例えば、おばあちゃんやベテラン主婦が、長年作り続けて培った勘と経験で、その人にしか出せないような味や気品などがにじみ出ているお菓子といったらいいでしょうか。

別著『日本のごはん、私のごはん』には、「丸梅」という料亭で著者が見聞きしたものが読み物として書いてあります。その手のかけ方はここまでやるのかと気が遠くなる位で、素材の味を丹念に引き出すものです。例えば、黒豆の煮物については、完成までに7日間を要します。豆の選り分け、あくを取りながらの丁寧な下煮、皮の破れていないものの選り分け…など、丹精込めて煮上げます。
また、お母様が料理上手だったそうで、このようにも書いてあります。

―引用はじめ

料理の味つけは気性そのもの、めりはりがきき、盛り方も無造作でありながらはんなりと、料理屋のそれとは異なる野暮ったいよさがあり、「玄人の料理とは違うのよ」と家庭料理を自分なりに格付けする気位がありました。あくもうまみと、おひたしのほうれん草の絞り方、大根おろしの汁のきり方と、加減のよさは食いしん坊ならではだったと思います。私が料理の仕事を曲がりなりにも続けていられるのは、母の分をわきまえた料理作りの姿勢を知らず知らずのうちになぞっているからか、と思っています。

―引用おわり

こういった背景が反映されている著者のレシピは、目安にはなっても、残りの余白部分は自分で工夫して作り上げるもののように思いました。

粉類の計量はカップ量りになっているので、誤差が生じ易いです。すくい取る人の手加減で変わりますし、粉が袋詰めされてぎっしり固まっていたら多くすくってしまいます。ある程度グラム換算するか、自分なりの1カップの基準を身体で覚えるかしたいところです。季節によって粉の湿めり気など微妙に変わってきますから、その辺も手探りして調整できるようになると理想的なのかも知れません(小麦粉だと200ccカップで100~110グラム、グラニュー糖は170~180グラムだそうですが。)。

また、桃のコンポートの煮方が面白かったです。普通、皮を湯むきしてから煮るレシピが多いですが、皮付きのまま味を付けて煮上げ、食べる時に初めて皮をむいて供します。食べごろの熟したものは、皮をむきづらいのかも知れませんが、どのような味の違いがあるのか作ってみたいです。

バターは有塩バターを使い、他のレシピ本と比べますと、砂糖の入り具合も多い、しっかりした味のものが多いと思います。こういった手をかけつつ大胆に作る、甘いクラシカルなお菓子のレシピを見ていたら、山本麗子さんのお菓子を思い出してしまいました(山本さんのレシピは無塩バター使用ですが)。お二人とも食べることが大好きで、世界中食べ歩いて、旨いものを形にするところが何となく似ている気がしました。

あと、まるっきりの初心者だと説明文を読んでもわからないところが出てくると思います。プロセス写真はありません。お菓子を大きく撮影した写真は美しく、アンティークの食器類とのマッチングも見どころです。



以下、目次より引用です。


お菓子を作る前に

クレームブリュレ オールドファッションド・ストロベリーショートケーキ
アップルパイ キャラメル入りアーモンドババロワ パンプキンプディング
コーヒープディング マロンシャンテりー ショートブレッド
コーンマフィンとスコーン ブルーベリーバックルとアプリコットバックル
クリームチーズケーキ 洋梨のキャラメルタルト 夏みかんのゼリー
スノーボールとココアボール
洋梨のコンポート3種(バタークッキー添え、キャラメルがけ、チョコレート詰め)
洋梨の赤ワイン煮 クレームデュオ(レーズン、クランベリー)
くるみのケーキ 

レモンケーキ オレンジケーキ リンゼイタルト ジャスミンティーアイス 
シュークリーム(オレンジクリーム、キャラメルクリーム)
桃のコンポートプラムソース添え フルーツタルトレットとメレンゲタルトレット
クリームモールド ラズベリーソース チーズケーキ タルトタタン
ココアメレンゲフィンガー ビスコッティ(二度焼きクッキーズ) ブルトン

ミルフイユ
ゼリー4種(シャンパン、赤ワイン、ミント、ビール) パンプキンパイ
プラムシャーベット ミンスミートパイ フルーツケーキ オレンジバターケーキ
チョコレートケーキ ストロベリーシャーベットシャンパン添え
レモンカスタードタルト チョコレートチーズケーキ ラムボール
パステルカラークッキー チョコレートムースケーキ ストロベリーショートケーキ

エッセイ
 私とお菓子
 うちのお菓子
 行事とお菓子
 おわりに

スポンサーサイト

テーマ: 料理の本
ジャンル: 本・雑誌

カレンダー
11 | 2010/12 | 01
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
リンク
RSSリンクの表示
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
フリーエリア
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。