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2009年の夏から、趣味で買い集めたお菓子の本についてのレビューを書いています。もっと書く事をエンジョイしたくなり、本棚から手放す本、追加する本がいくつか出てきました。ですので、ごくたまに書き込まれる本の内容についてのご質問に詳しく答えられない場合がございます。それでは、お時間ありましたら記事にお付き合い頂きつつ、ご一緒にお菓子本を楽しみましょう。

oyatsu082

Author:oyatsu082

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はかりいらずのふんわりパンケーキ

『フライパンカフェ』の中の、パンケーキの世界をもっと推し進めたような感じの本です。前著に載っていたレシピの一部も再び取り上げられています。

私は個人的には、『フライパンカフェ』より無理矢理感が無く、フライパンひとつでガヤガヤ伸び伸びと楽しく作れるパンケーキが揃っていて、おやつ本として使いやすい感じがしました。ボリュームが出過ぎるなら、単純に食べる量を減らすか、トッピングのフルーツなどを余分に食べたり、ペーストの量を増減して融通を効かせれば良いわけでして。

おおつぼほまれさんのパンケーキの本と比べてみますと、おおつぼさんのものは、好きなものをトッピングしていく、どんどんカスタマイズしていく喜びが感じられます。基本シロップなども同じような材料なのに、濃さが違うものを取り揃えたり、油の引き方にもさまざまなテクニックがある、といったような凝り様です。パンケーキ自体の盛り付けが大胆な感じです。惣菜系のサイドメニューももちろん盛り付けますし、パンケーキにかかるソースのメルト感もバッチリで、お皿の余白が少なく、ジャンキーな匂いがします。同じコインサイズのパンケーキでも、若山さんのものはふわっと薄く、おおつぼさんのものは厚みがあり、サーモン、ケイパー、レタスなどが挟み込んであって、ボリュームと高さがあります。

若山さんのものは、ジャンク感については、ちょっと弱いかな…と感じます。ソースは容器に別添えになっていたりして、おとなしい感じです。しかし、バリエーションはこちらも負けずに豊富ですし、スフレ風パンケーキなどのようにメレンゲを生地に入れるものや、クレープ、ガレット、韓国のホットクなど、世界中のパンケーキの範疇に入るものを含み、広く粉物を取り扱っています。

どちらの本がいいのか…というと、好みの問題でしょうか(って当たり前か)。
若山さんのテーブル周りは、白馬出版さんから出ている堀井和子さんの本、『気ままなお菓子の本』だとか『おいしいサンフランシスコの本』をめくっているような、ハードカバーも似合うような、すっきりとした雰囲気があります。そういえば、私は詳しくは知らないのですが、サンフランシスコの対岸にあるバークレーという市には『シェ・パニース』という、カリフォルニア・キュイジーヌを牽引した(する?)オーガニックな食材を使った適量でヘルシーな料理を出す有名なお店があるそうです。そこへ日本人の料理研究家もかなり行って影響を受けているようでした。行った方が書いた料理本などに流れているものと似た感じがして、こっち系のすっきりした雰囲気をかもし出したテーブル周りなのかも知れないと思いました。

初版本には基本のパンケーキミックスの分量間違いがあります。訂正はアマゾンのサイトにもありますが、できれば2版以降を買われた方が良いでしょう。基本のパンケーキミックスとは、粉、砂糖、塩、ベーキングパウダーを、あらかじめ混ぜ合わせたものです。これをベースにして水分と合わせてパンケーキを作っていきます。作ってみたいのは、いろいろとありますが、まずは「とうふのパンケーキ」がいいなと思っています。シンプルな「コーンのパンケーキ」もおいしそうで、こちらは『フライパンカフェ』に載っているものと内容が違っています。甘そうな「ダブルチョコレートパンケーキ」あたりもいってみたいです。



以下、目次より引用です。


はじめに
材料と道具について
分量換算表

○chapter1 自家製ミックス粉で作る基本のパンケーキ
基本のパンケーキ クラシックパンケーキ 1ドルパンケーキ
アメリカンダイナーパンケーキ ダブルチョコレートパンケーキ
抹茶&ホワイトチョコチップパンケーキ 
パイナップル・アップサイドダウンパンケーキ ブルーベリーパンケーキ
くるみとメープルのパンケーキ とうふのパンケーキ
パンケーキに合わせたいソースカタログ

○chapter2 生地で遊ぶデザートのようなパンケーキ
オレンジポピーシードパンケーキ オートミールパンケーキ
アップルリコッタパンケーキ レモンチーズスフレパンケーキ
スイートポテトパンケーキ バナナパンケーキ マロンパンケーキ
ジンジャーブレッドパンケーキ ベトナム風ココナツパンケーキ
きな粉と豆乳のパンケーキ 米粉のパンケーキ
パンケーキに合わせたいバターカタログ
パンケーキQ&A/リコッタチーズの作り方

○chapter3 ランチにぴったりパンケーキ・サレ
全粒粉のパンケーキ ポテトパンケーキ ハッシュブラウン
ズッキーニのパンケーキ2種 コーンのパンケーキ ツナのパンケーキ
チーズリゾットパンケーキ 黒ごまのパンケーキ アボカドのパンケーキ
カレー風味のレンズ豆パンケーキ 粒マスタードとハーブのパンケーキ
トマトとモッツァレラのパンケーキ
パンケーキに合わせたいペースト&ソースカタログ

○chapter4 前の日にまぜて焼く世界のパンケーキ
クレープ ガレット ブリニス(ロシア風パンケーキ)
オーバーナイトパンケーキ ホットク(韓国風パンケーキ)
クランペット(イギリス風パンケーキ) ワッフル(ベルギー風)


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テーマ: 料理の本
ジャンル: 本・雑誌

スイーツマジック

市販品を使って気軽に作れるお菓子の本です。
手間のかかるところを市販品で補いながら作るわけですが、味の決め手でもあるようですので、レシピによって、ちょっと良いものを奮発したり、ごく普通のものでも充分であったりもします。しかし、見た目は本格的に作ったような出来上がりです。

ちょっとネタバレしてしまいますが、底のパイ生地の代わりに、バターをたっぷり使ったクロワッサンを使って作るパンプキンパイなどを見ると、良くあるクラッカーとバターで底生地を…としなくても大丈夫で、更に、ちょっと大人でリッチな仕上がりを期待できます。粉にバターを切り刻んでパイ生地を作り麺棒で延ばすのがおっくうな日でも、フィリングさえあればパイが作れてしまいます。これなら食事作りの合間にちゃちゃっと作るのも可能です。例えば、パーティー料理を作るのに忙しくても、確実に用意できるわけです。

また、見方を変えると、小学生くらいの子どもでも作れるレシピがあるということでもあります。一部を手伝ってもらいながら大人と作ったり、子どもだけでトライするというのも楽しそうです。レシピによっては洋酒などを抑えて子どもの味覚にあわせるなどのアレンジは必要ですが。

さまざまな国のお菓子が取り上げられていますが、イタリアのお菓子が案外多いなと思いました。やはり、フィンガービスケット(サヴォイアルディ)は力強いお助け材料です。日本で長いこと売られているカルピス、森永のムーンライトやチョイスなどの焼き菓子を使ったお菓子なんかもあります。

本じたいのビジュアルでも楽しめます。著者や編集にかかわった皆さんにとってのお菓子を巡る空想の旅―定番さから来る懐かしさ、組み合わせの意外性、アメリカ、イギリス、イタリア、フランスだけでなく東南アジアや日本、オーストラリアのお菓子もアリで、時空を超えた旅―を、ページをめくることで追体験しているような気持ちになりました。(2012.4.5追記:この部分を後から読んでみたらアマゾンのレビューのパクりみたいになってしまって、レビュー主さん、申し訳ありません。私も同じような感想を持ちました。)

お菓子作りをたまにしかしないと、感覚を忘れたりしてなかなか身に付きません。しかし、市販品を使いながら自由に緩く気軽に何度でも少しずつ楽しめれば可能性が広がります。高価な製菓用のチョコレートで大作を作る前に、ちょっとだけムースを作って味見をしてみることもできます。実践しながらセンスの引き出しを増やしたり、アイデアを浮かべたり。

このような本を読むのは初めてなので、他の本と比べて感想を書きづらい部分がありますが、なかなかみっちり製菓できないけどお菓子を作りたい人、お菓子と戯れたい人、お菓子を作り慣れていて、市販品を使うメリットと要領がわかっていて勘所をつかめる人に向いている感じがします。手順のプロセス写真や詳しい説明は無いので、出来不出来は経験がものを言うところがあるように思いました。



以下、目次より引用です。


○ビスケット&クッキーを使ったお菓子
チョコレートのサラミ ティラミス マルキーズ・オ・ショコラ
バノフィーパイ チョコレートピーナッツパイ ボネ
オレンジチーズケーキ レモンチーズケーキ パヴェ・オ・カフェ
トランプ

○ドリンクを使ったお菓子
コーラマフィン トマトマフィン 野菜スティック 白のムース

○パンを使ったお菓子
パンプディング フォンダン・ショコラ カヤトースト 
サマープディング サバラン ガトー・ショコラ・オランジュ
パンプキンパイ りんごのプチシャルロット バナナドーナッツ
ラスク パンの耳のかりんとう

○アイスクリーム&乳製品を使ったお菓子
アイスクリームケーキ フレジエ いちごとレモンのフローズンヨーグルト
ゼリーのアールグレイスープ ヴェトナム風チェー クレーム・ダンジュ
シャルロット

○チョコレートを使ったお菓子
ミルキーウェイ・ケーキ ホワイトチョコムース

○カステラ&カップケーキを使ったお菓子
トライフル ピーチ・メルバ レミントン レモンクリームカップケーキ

○ジャム&ゆで小豆などを使ったお菓子
モンブラン・オ・ショコラ 小豆と黒ごまのジェラート ビスコッティ
クッキー2種 黒豆の豆乳プリン 桜の水羊羹 キャラメル味の焼きりんご


テーマ: 料理の本
ジャンル: 本・雑誌

フライパンカフェ

若山曜子さんの第一作です。

フランスの家庭で親が子どもに素朴なおやつを作ってあげているような感じのものが半分くらい、残りがアメリカっぽいもの、日本的なものといった内容です。上野万梨子さん、堀井和子さんの作る優しいニュアンスの粉物のお菓子や、マテスク里佐さんの本『フランスの素朴なおやつ』を思い出してしまいました。

フライパンを使ったおやつでも、煮るか焼く工程のものが中心です。こういったタイプの本ですと、ドーナツや大学いものような揚げ物や、ポップコーンのような煎るものも含まれてくることが多いですが、砂糖を煮溶かしキャラメル化したりするもの以外は全部焼くものばかりです。大量の油の準備や片付けがあると面倒になりがちなのが回避されています。粉物のおやつの多くは、お子さまはもちろんですが、大人がちょっとした食事がわりに小腹を満たしたい時にも大丈夫で、子ども用に別メニューを用意しなくてもいい感じです。おやつ本などで良く使われる市販のホットケーキミックス粉は取り上げられていません。

そして、テフロン加工のフライパン一つで作っていけるようになっています。オーブンが無くても、チーズケーキ、クラフティ、ショートケーキなどにもチャレンジ可能です。

全体的な印象としては、あまりお菓子作りはしないから専用の道具は持ってない、けど、小さな子どもがいて、市販品以外にもおやつを作らねば…という「待った無し」の状況で、しかも「母さんのおやつ」的なものではない洗練されたイメージも欲しいという人、新米のママさん、新婚さん達に役に立ちそうな本です。小さな女の子がモデルに出てはいますが、動物やキャラクター的なものなど、子どもっぽさに寄ったテーブル周りでは無いです。フライパンで作れれば何でもアリというのではなく、この本もかなり時代の要請に沿ったテーマの絞込みがある本なのでは?と思いました。

アマゾンのレビューにもありましたが、「15分で作れる」という謳い文句は、少し無理があるかな…と私も思いました。一応、レシピ名の横に、調理時間の目安が書いてあるのですが、全部が全部15分でできるというわけではありません。最初は15分のレシピから試してみて、要領がつかめたら、時間がかかるチーズケーキなどへと行くのが良いのかなと。中には30分、80分なんていうのもあります。パンケーキは、段取り良くやれば15分でギリギリ行けるかも知れませんが、クレープはなかなかキツい気がします。あらかじめ暇な時間に生地を作って冷蔵庫で寝かせておいて後で焼くとか、まとめて焼いておいて冷凍しておき、食べたい時に取り出して仕上げをするなど、各々の家庭で時間のやりくりが必要です。



以下、目次より引用です。


お菓子作りプチ入門
きほんの作業 よく使う道具たち よく使う材料たち


Chapter1 焼くだけっ!
フルーツのキャラメルソテー りんご、キウイ、レーズンのコンポート
ベイクドカステラ
[いろいろなクリームとソース]
いちごのキャンディ チーズせんべい 塩キャラメル チョコレートスクエア

Chapter2 混ぜて焼くだけっ!
クラシックパンケーキ ふわふわパンケーキ ダブルチョコレートパンケーキ
コーンのパンケーキ ツナのパンケーキ バナナパンケーキ
チーズスフレパンケーキ N.Y.チーズケーキ クラフティ ファーブルトン
大根もち フレンチトーストパンケーキ パンペルデュ・オ・ショコラ
はちみつケーキ ゴーフレット

Chapter3 焼いて巻くだけっ!
基本のクレープ
[いろいろなクレープ]
そば粉のガレット 沖縄の黒砂糖クレープ バナナのカリカリ春巻き
コンフィチュールの包み焼きクレープ プチどら焼き

Chapter4 焼いてもうひと手間っ!
ミルクレープ ほうれん草のミルクレープ チョコレートのきんちゃくクレープ
クレープの目玉焼きココット パイナップルアップサイドダウンケーキ
フライパンショートケーキ トライフル

column
こどもがよろこぶtips おとなのおやつ


テーマ: 料理の本
ジャンル: 本・雑誌

パウンド型ひとつで作るたくさんのケーク

インターネットで食材が容易く買えるようになる前までの、かつてのパウンドケーキなどのバリエーション本ですと、材料とその配合などがレシピ毎に異なっていても、特になぜなのか言及されることも無く、材料を揃えてこれを作ってくださいね、的な提示で終わりだったと思います。作り慣れてきて、量を倍にしたいとか、もっと違う具を入れてみたいとなって、実際作ってみたらそうそう上手くいかない…ということがあります。

しかし、この本は作り手がアレンジすること前提で書かれています。基本の配合、基本の作り方を踏まえた上で、○○なのでここをいじりました、分量が増えたのでこうします、と、少しの情報なのですが、一つのレシピ毎に細かに書いてあります。

これらのポイントというのは、ちょっと本気で作りたくなった人が更なる上達を求めて読む製菓本にようやく出てくるといった感じでしたが、一般的なユーザーを対象にした本で、利用しやすい形で出てくることはあまり無かった気がします。具のアレンジの組み合わせなどは、インターネットや立ち読みでも充分に得ることができますが、今、肝心なのは、どうやって活用すれば良いかです。その「どうやって」の部分が多く書いてあり、整理されています。

本のおしゃれさにプラスして、現在の情報・材料調達事情と作り手の意欲の高まりに応えた内容で、今の現状に対するポジション取りが絶妙な感じで、この本が売れ行きを伸ばすのがわかる気がします。とにかく他の記事にも同様のことを書いてますが、ユーザーの望みと著者が出したいものとのバランス感覚がイイ感じです。

ケーク・サレも少し紹介されています。ケーク・サレの専門本1冊だけだとレシピの多さを持て余しそうな人でも気軽に挑戦できる数です。これでケーク・サレが好きになったら別の本に挑戦する、という使い方もいいなと思いました。

基本のしっとりパウンドケーキは、砂糖とバターをハンドミキサーで撹拌して空気を含ませる作り方、ふんわりパウンドケーキは、全卵を泡立てた後に溶かしバターを加えるバターのたっぷり入ったスポンジケーキのような作り方です。熊谷裕子さんの本でも見かけましたが、ここ数年のふんわりタイプのケーキは、卵白をメレンゲにして、あらかじめ作っておいた卵黄生地と合わせてふんわりさせるタイプよりは、全卵泡立ての方を良く見かけるような気がします。

パウンドケーキが中心に紹介されている中、チーズケーキやスポンジケーキ(スクエアショートケーキ)も紹介されています。スポンジケーキはこの本だけできれいに失敗無く焼くのは厳しいかな…と思います。工程写真なども非常に小さいですし、スポンジを焼くための注意点が他の本に比べると少ないです。ある程度焼いたことのある人が、ちょっとしたスクエアケーキを作りたい時などに重宝しそうです。かぼちゃプリンは、パウンド型で焼くと切り分けてサーブしやすそうです。写真は切り分けてありますが、私はそこから何となく金の延べ棒をイメージしてしまいました。お皿にあけて、一本そのままテーブルに載せたらインパクトがあるな…と思いました。

この本を読んだ後では、10年以上前の同じような本がそっけなく感じても、新しい本、古い本、両方携えて融合して、どっちもとっかえひっかえ楽しめそうです。古い本の中にある、味や懐かしさや王道さがくっきりしてきます。

レシピ本としての評価以外のことを書いてしまいますが、主婦と生活社さんから出ている和歌山さんの本については、幅広い層、主に主婦をターゲットにした使いやすい内容、使う頻度が上がりそうなものを著している気がします。「主婦」と「生活」なんだから当たり前と言えば当たり前ですが。それが例えば、文化出版局さん、グラフ社さん、河出書房新社さんからのものですと、多少自由に冒険している感じがあって、本の売れ具合は芳しくならないのかも知れませんが、伸び伸びした面白さがあり、こんな感じのものがお好きなのか…などと楽しめます。憶測ですけど、他の出版社さんの動向まで思いを馳せると面白いです。



以下、目次より引用です。


はじめに 材料について 道具について 型のサイズ別
材料の量目と焼成時間の目安

Chapitre 1 しっとりパウンドケーキ
[基本の作り方]基本のしっとりパウンドケーキ
[ドライフルーツを加える]ドライマンゴー×オレンジ 
クランベリー×ホワイトチョコ 干し柿×ほうじ茶
[生地の風味を変える]カフェモカ キャラメル×アーモンド 
チョコレート×ヘーゼルナッツ 黒砂糖
[粉を変える]そば粉×アプリコット 全粒粉×ラズベリー
[2種類の生地を合わせる]マーブル(抹茶×ホワイトチョコ)
しましま(オレンジ×ココア)
[大人のケーク]ラム酒×レーズン ケーク・シュゼット
[市販のお菓子を加える]甘納豆×ゆず 粒キャラメル×いちじく
[缶詰を加える]洋なし×板チョコ ダークチェリー×サワークリーム
[くだものを加える]キャラメル×アップルクランブル
バナナ×ピーカンナッツ

Chapitre 2 ふんわりパウンドケーキ
[基本の作り方]基本のふんわりパウンドケーキ
[ウィークエンドいろいろ]レモン レモン×ハーブ
パイナップル×ライム ゆず すだち×コリアンダー
[生地の味を変える]ばら チャイ ミロ 白みそ×ゆず
[くだものを加える]カシス×ラベンダー ピンクグレープフルーツ
ラズベリー バナナ×カルダモン きんかん×白ごま
[はさむ]レモンクリームサンドイッチ ヴィクトリアンサンドイッチ
ボストンクリームパイ

Chapitre 3 いろいろなケーキ
ブルーベリーのケーキブレッド キャロットケーキ ジンジャーブレッド
チーズケーキ スクエアショートケーキ フォンダン・ショコラ
かぼちゃのプリン

Chapitre 4 ケーク・サレ ―お惣菜ケーキ―
[基本の作り方]にんじんと粒マスタードのケーク・サレ
ブロッコリー×カレー りんご×カマンベール トマト×オリーブ
卵×ほうれん草×シェーヴル ご飯×和のハーブ ひじき

Suggestion 1 アイシング大好き!

Suggestion 2 パウンドケーキのラッピング


テーマ: 料理の本
ジャンル: 本・雑誌

天板ひとつで作るたくさんの焼き菓子

天板で作れるお菓子本は時々見かけますが、かつては、ごく家庭的な風合いのある焼きっぱなしの範疇か、ロールケーキ、クッキーなど一分野に留まることが多かったです。また、製菓学校やプロの世界で修行を積まれた方が著者の場合、どうしても焼き型や絞り袋などの道具や厳密な材料の配合を要求されたりして、作るにはちょっとした準備と気合が要る感じになることもあります。

著者の若山さんは、経歴を見てみますと、海外の製菓学校からプロの現場の経験がありますが、だからと言って気合の入る方に行かないところが面白いです。使う焼き型を絞ったり、市販品を使うなど、手順は出来るだけ手軽なところに落とし込みます。材料の配合や使う数もそれほど込み入っていません。しかし単にシンプルなのではなく、材料のチョイスの仕方がちょっとだけ凝っているというか、著者の好みや経験値が出ている内容のように思いました。

例えば、高橋雅子さんのスコーンとビスコッティの本のように、3重4重に掛け合わせるのではなく、要素が2つ位でコントラストがある組み合わせなので、初心者にも扱える内容で、かつ、普段からよく作っている人にも取り入れやすいセンスが盛り込まれているように思います。そして塩味系のものが割と多めです。(かつてレビューしたチーズケーキの本についても似たような印象を持ちました。)

材料については、小麦粉、チョコレート、マロンペーストなどに材料の銘柄指定があります。作るお菓子によって向き不向きがあるそうで、推奨銘柄に沿った方が出来上がりが良く美味だそうです。普段は材料の冒険をしない人でも、簡単なお菓子から少しずつ好みの材料を取り入れる勉強にもなりそうだと思いました。しかし、基本の粉(バイオレットなど)で殆ど作れるとのことです。

作り方の説明は程よくありますが、おしゃれさも重視されている本のせいか、工程写真が小さめで生地の状態は確認しづらいですし、活字も小さめです。この本に限らず主婦と生活社さんから出版されているお菓子本に感じる印象です。より良く作りたいなら、事前に何かお菓子の基礎教本の類を1冊持っておいた方が無難です。生地の混ぜ具合など、何回か作ったことのある人は「こんな感じかな?」と感覚をつかめる程度の説明になっていると思います。

基本の生地作りから、フィリングなどを展開していきますから一つの手順を覚えるだけで、いろいろ作れます。抜き型、タルト型、絞り袋も全く使いません。クッキーは手で丸めて成形するものから始まります。逆に、型抜きクッキー、絞り出しクッキー、アイスボックスクッキー…と、一つ一つの定番をきっちり意識的に押さえたいという人には不向きな本かも知れません。しかし、何気なく伏線が張られている感じになっていて、勉強をしているような要素もあります。

お菓子は、クッキーのように膨らませないものは失敗が少なく、バターケーキ、スポンジケーキと順番に生地がゆるくなって泡が立ってくればくるほど、生地作りや焼き加減が難しくなってくるように思います。この本では、中間にスクエアケーキやブラウニー、後ろにロールケーキやスポンジケーキが配されていて、取り掛かりやすさへの配慮が感じられます。表紙などから受けるインパクトがそれほど強くない本ですが、シンプルさと今風な定番と相まって、挫折しないで作ってもらえるようにと考えられた本だと思いました。



以下、目次より引用です。


はじめに 材料について 道具について 天板について

CHAPITRE 1 かんたんサブレ
[基本の作り方]基本のかんたんサブレ
[くだものの風味で]オレンジ クランベリー ソルティ・ライム
[コーヒー オア ティ?]コーヒー 紅茶
[ジャムクッキー]ブルーベリー いちご アプリコット
[アイシング]ラム酒×ミルク ミント レモン
[サブレ・サレ]ブルーチーズ×くるみ パルミジャーノ×粒マスタード

[薄焼きタルト]ベリーとマスカルポーネのタルト りんごのタルト
はちみつレモンのタルト フロランタン・オランジュ
洋なし、アーモンド、紅茶のタルト レモンクリームのタルト

CHAPITRE 2 いろいろなサブレ
[ざっくりサブレ]ナチュール アマンド チョコ×ペッパー
[ポルボローネ]基本のポルボローネ 杏仁のポルボローネ
[チュイル]オレンジとアーモンドのチュイル ラズベリーのチュイル
[ドロップクッキー]オートミールクッキー チョコチャンククッキー
[サンドクッキー]抹茶×ホワイトチョコ
[ムラング]ムラング・シャンティイ

CHAPITRE 3 ブラウニーとスクエアケーキ
[基本の作り方]基本のブラウニー
カプチーノ オレンジマーマレード トフィ ダークチェリー マーブル
メープルジンジャーケーキ はちみつとアプリコットのキャレ
アイスクリームのブラウニーサンド ラズベリーのブロンディ

CHAPITRE 4 タルト・フランベ
[基本の作り方]タルト・フランベ・グラチネ
スモークサーモン×サラダ 生ハム×卵×マッシュルーム
長ねぎ×じゃこ そら豆×桜えび 明太子マヨネーズ トマト×ズッキーニ
ピサラディエール りんご

CHAPITRE 5 ロールケーキとショートケーキ
[基本の作り方]いちごのロールケーキ
ティラミス・ロール キャラメルとりんごのロール
マロンと洋なしのビュッシュ・ド・ノエル
ホワイトチョコとマンゴーのビュッシュ・ド・ノエル
ヨーグルトクリームの小さなショートケーキ
ばらとラズベリーのショートケーキ

SUGGESTION
*焼き菓子のラッピング


テーマ: 料理の本
ジャンル: 本・雑誌

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